tiptopがATDS 2026を公開したのは、製品のエビデンスに対する私たちの要件を、全体として示すためです。材料の同一性、実際の送達、ヒトでの結果は、同じ製品を軸につなぐ必要があります。この考えを企業技術白書にまとめ、研究開発、品質管理、情報公開の共通基盤としました。
原料の資料から、最終製品へ
材料に研究の裏づけがあっても、処方に組み込むと新たな問いが生まれます。包装内でどう保管され、使用時にどう放出され、どこに届き、どのような性能を示すのか。これらを同じ製品開発の中で扱う、連続した評価の枠組みが必要です。
ATDSはAdvanced Transdermal Delivery Standards for Consumer Anti-agingの略です。現在公開しているのは、2026年8月のEnterprise Initiative Edition Version 1.0です。英語正本は42ページで、17章、結論、付録A〜E、40件の参考資料で構成されています。
これはtiptopが提案する企業の技術イニシアチブです。公開することで、その方法や判断について専門的な議論を交わすことも目指しています。
3つのエビデンスの連鎖で仕事を整理する
同一性の連鎖では、材料が何であり、どこから来たか、組成、品質特性、ロット履歴を記録します。その後の評価には、明確な対象が必要です。
送達の連鎖では、最終処方を起点に、実際の使用条件における成分の放出と、予定する皮膚や毛包の部位での分布を調べます。
結果の連鎖では、安全性・忍容性、ヒトでの性能、製品について公開する表現を結びつけます。すべての結果を、製品の版、用法、評価条件に対応させます。
この3つを製品のエビデンスを整理する主軸としています。材料から実際の使用まで開発をつなぎ、将来の変更を追跡できる基盤をつくります。
本版は健常な皮膚への外用が対象
ATDS 2026の適合性評価の範囲は、健常な皮膚への外用製品と非侵襲的な頭皮用製品です。口腔や舌下などの経粘膜経路は研究上の拡張として扱います。マイクロニードル、注射、損傷した皮膚、全身送達は本版の適合範囲に含みません。
全文はATDS 2026公開ページに掲載しています。各部分の構成は次のとおりです。
| 内容 | 章 |
|---|---|
| 適用範囲と用語 | 第1〜2章 |
| 評価経路と9つのエビデンス・ゲート | 第5〜7章 |
| EVとヒト由来材料の同一性 | 第8章 |
| 顔・頭皮・品質の業務 | 第9〜11章 |
| 経粘膜送達の研究拡張 | 第12章 |
| 企業評価と対外表現 | 第13〜15章 |
| ガバナンスと今後の更新 | 第16〜17章・付録 |
枠組みの公開に加え、個別製品の評価結果も示していきます。企業として設定する要件と、各製品で実際に完了した業務を、それぞれ説明します。
